トレジャーフェスタ in 有明4 塗料・塗装講座イベントレポート



株式会社グリフォンエンタープライズ様主催の「トレジャーフェスタin 有明4」(2010年12月12日 東京ビッグサイト)にて、2回目となる講座が行われました。 今回は、前回の講師の線香亭無暗様、クボワタル様に加え新ゲストにヤマザキ軍曹様にご参戦いただき、さらなるパワーアップを図ることとなりました。

今回も主催者様に事前に皆様からご質問を募集していただき、回答しながら更に深く掘り下げていく方向とし、最後はその場での質疑応答にお答えする内容としました。

以下は、事前にいただいたご質問の抜粋の回答の一部です。





こちらは事前に受け付けたご質問を元にQ&A形式にてお答えしています。
Q.
ガイアカラーに使用期限はありますか?
A.
基本的には、ゲル化、固まっていなければ平気です。粘度が高いようであれば溶剤を入れてあげれば良いです。ただ、5年ぐらいを目安に使いきっていただきたいのですが、購入された時点で、製造からどのぐらい立っているかは分かりづらいですね。
Q.
蛍光クリアーを塗った後研ぎ出しはできますか?
A.
できます。ひとつ注意していただきたいのが、蛍光クリアーは染料に近い特殊な顔料でできているため、通常のガイアカラーに比べて乾燥時間が遅くなることがあります。充分な乾燥時間をとってください。
Q.
溶剤の匂いがキツイです。なんとかなりませんか?
A.
「T-07 モデレイト溶剤」というのが、溶剤の匂いを緩和した薄め液です。溶剤のきつい匂いを果物の香りで押さえ込むマスキングという技術が使われております。これは、エアブラシ塗装の時に最大の効果を発揮します。エアブラシによって空気中に撒かれたモデレイト溶剤によって希釈された塗料は(モデレイト溶剤は添加物ではありませんので、そのまま薄め液としてご使用ください。)溶剤分が先に揮発し、香料が後まで残るので溶剤のきつい匂いが緩和されたように感じるのです。実際には溶剤の成分を弱くしたりだとかをしたわけではないので、感じるストレスは減りますが、いつもどおりのしっかりとした換気と休憩は行ってください。
それ以外の溶剤に関しましては、匂いに関しての対策はとっておりませんが、今後は環境の問題(みなさんの塗装環境ですね)も含めて考えていかなければならない問題だと認識しております。
Q.
パールゴールド、パールシルバー、パールカッパーはどんなところに使用していますか?
A.
キャラクターモデルであれば、剣や装飾品に、または、クリアーコートをしたい場合のゴールドや、シルバー表現に使えます。通常のゴールド、シルバーの塗料とは違う質感が欲しい時にも試用してみると良いかもしれません。また、トップコート(つや消しもあり)に少量混ぜることで、またひと味違う効果が出せます。
また、パールは下地の影響もうけやすいですが、単色としてカーモデルなどの本体色にも使えると思います。
Q.
ガレキの表面処理にパテや瞬間接着剤を使っていると、サフレス塗装をするときにその部分だけ発色が違うので目立ってしまいます。うまく目立たなく表面処理する方法を教えてください。
A.
気泡やつなぎ目が肌のパーツにある場合、表面処理に使うマテリアルをなるべく本体ガレキに近いものを使います。小さい気泡などは、なるべく素材に近いものを選択し、大きい気泡や、つなぎ目はパーツの湯口の切り離したものなどをその隙間にギリギリに詰め込み、やはり、素材に近い接着剤、パテを使うと良いかと思われます。その後、加工箇所、その近辺に素材色に調色した色→クリアーを吹いておくというところでしょうか。
Q.
濃い色を塗った後に薄い色に変更したい場合は、どうすれば良いのですか?簡単に出来る方法があれば教えてください。
A.
弊社塗料であれば例えば白で塗りつぶしてしまうのが手っ取り早い方法です。簡単にというのであれば、変更したいという塗料に白が入っているのであれば、直接上から塗り重ねてしまっても隠蔽(下の色を消してくれる)してくれる可能性が高いです。もし、肌の色(サフレス)であったり、シャープなモールドのパーツでモールドを塗膜で潰したくない場合は、レジンキットであれば溶剤で全て塗装を落としてしまい、一から塗りなおしたほうが案外簡単であったりします。



今回も満席で、立ち見の方も大勢いる中で大変楽しく講座を進めることができました。講座にお集まりいただいた皆様のおかげであり、また、本当に引き出しの多い講師の方々のおかげだと感じております。しかも2時間半という長丁場、終了はトレフェス自体が閉場となったため講座もその時点で終了となるほどでした。

会場の方も、主催者であられる株式会社グリフォンエンタープライズ様のご厚意ご尽力もあり、今回で当初企画、計画していたことが実現したなと思いました。

主催者様に事前に募集していただいた質問ですが、前回は第一回ということもありガイアノーツ製品に対する質問が集中しておりましたが、今回は、前回を踏まえてのご質問をいただき、講師の方々への質問が多く、とてもバラエティにとんでおりました。そんな中にみなさんやっぱり気になるのでしょうか、凄まじい質問も多々あり、回答にはとても言葉を選び青くなったり黒くなったりしたものもありました。(この件はその場で聴いていただいていた方の心の中にそっとしまっておいてください)

今後はトークだけではなく実演など、まだまだやりたいこと、やってみたいことはありますので、次回もまた可能であれば、よりみなさんの質問、疑問、気になることにより良い方法でお答えしていきながら、模型製作の一助になりたいと考えております。

また、今回掲載されなかった為になる話、こぼれ話は後日、講師の線香亭無暗様がメインモデラーとして活躍する「モデラーズ プレス ジャパン(http://modelers-press.jp/)」にて随時掲載されるようですので、まめにチェックしてみてください。


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